鉛/PCB等有害物質対策1除去塗膜及び2作業着、手袋、写真提供:止めよう!ダイオキシン汚染・関東ネットワーク水素(H)炭素(C)塩素(Cl)●PCBによる人体への影響例●PCB含有廃棄物の収納及び保管方法分別■ コプラナーPCBの中でも最も毒性の高い「3,3',4,4',5-P5CB」の分子構造モデル。●PCBの用途品名絶縁油トランス用コンデンサ用熱媒体(加熱用、冷却用)各種化学工業・食品工業・合成樹脂工業等の諸工業における加熱と冷却、船舶の燃料油予熱、集中暖房、パネルヒーター高温用潤滑油、油圧オイル、真空ポンプ油、切削油、極圧添加剤潤滑油電線の被覆・絶縁テープポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂ニス、ワックス、アスファルトに混合絶縁用難燃用その他可塑剤感圧複写紙・塗料・印刷インキノンカーボン紙(溶媒)、電子式複写紙、印刷インキ、難燃性塗料、耐食性塗料、耐薬品性塗料、耐水性塗料その他紙等のコーティング、自動車のシーラント、陶器ガラス器の彩色、製品例・使用場所ビル・病院・鉄道車両・船舶等のトランス蛍光灯の安定器・白黒テレビ・電子レンジ等の家電用コンデンサ、直流用コンデンサ、蓄電用コンデンサ農薬の効力延長剤、石油添加収納容器収納物ドラム缶(蓋付)ポリエチレン製袋に収納閉鎖型ドラム缶に収納密閉同上ドラム缶を発注者の指定場所に運搬保管同上同上同上同上同上保管方法備 考発注者保管責任者によって管理、汚染有無に関し、定期的に自主測定管理同上同上同上580●鉛かつて橋梁などの防錆塗料に用いられていた有害物質として代表的なものは、鉛系さび止めペイント、フタル酸樹脂ペイントに含まれる、「鉛及びその化合物及び六価クロム及びその化合物」が挙げられます。これらを含む塗膜は、塗替え塗装時の素地調整などによって産業廃棄物になった場合は、法的に適正な管理及び処分を行う規定があります。また、厚生労働省通達「鉛等有害物を含有する塗料の剥離やかき落とし作業における労働者の健康障害防止について」(平成26年5月30日基安労発0530第2号、基安化発0530第2号)が発せられました。鉛等有害物を含有する建築物の塗料の剥離やかき落とし作業を行う場合には、塗料における鉛等有害物の使用状況を適切に把握した上で、鉛中毒予防規則等関係法令を順守することはもとより、状況に応じた適切なばく露防止対策を講じる必要があります。また、これらの業務の発注者は、鉛等有害物を含有する塗料の使用状況に係る情報を施工業者に提示し、必要なばく露防止対策を講じさせることが望まれます。鉛の毒性は、ばく露(接触・定着)により腹痛・嘔吐・伸筋麻痺・感覚異常症などさまざまな中毒症状や、溶血性貧血・ヘム合成系障害・免疫系の抑制・腎臓への影響なども引き起こすとされ、遺伝毒性も報告されています。●PCBPCB(ポリ塩化ビフェニル)は昭和42年から昭和47年までの間に生産された塩化ゴム系塗料の一部に可塑剤として使用されていました。PCBは、人体に入るとさまざまな障害を生ずる有害物質であることが判明し、昭和48年以降、使用が禁止されています。しかし、当時の鋼橋に塗装された塩化ゴム系塗膜はそのまま現存しているものも多く、塗替工事において素地調整の際は、PCBを含んだ除去塗膜や、PCBに触れた廃棄物の処理対策が必要です。また、昭和48年以降に使用された塗料が塗られた鋼橋からも、非意図的な含有が確認されております。耐熱性、絶縁性、非水溶性等の優れた特性により、過去大量に生産され、さまざまな工業製品ほか、印刷用インキ、塗料などに利用されてきたPCB(ポリ塩化ビフェニル)は、化学的に安定しているため、自然環境の中では分解されず残留し、環境破壊や生物体内に蓄積、長い期間をかけて濃縮され人体に悪影響を与えることが知られてきました。現在では、外因性内分泌撹乱物質として指定されていますが、その主な人体への影響は、全身の皮膚に炎症・色素沈着、全身の倦怠感、月経異常、副腎性器症候群、肝機能障害等が上げられ、汚染対策が深刻に考えられています。日本では、昭和49年「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」により、新たなPCBの製造及び使用が禁止されましたが、さらに平成11年7月に公布された「ダイオキシン類対策特別措置法」において、非常に毒性の高いコプラナーPCBについては、「ダイオキシン類」と定義されました。当社では周辺環境への漏洩防止のための資機材、作業者の安全確保のための保護具などを取りそろえております。ダスト等ウエス等3シート類4保護具、サンド※PCB含有廃棄物は基本的には保管が原則。ペーパー等環境関連機材
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