PAINTING TOMORROW VOL.9
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●アスベスト・プロ https://www.asbestos-taisaku.jp/●作業レベルの分類と作業の種類・必要な対策(2009年4月1日現在)作業の種類レベル必要な対策著しく発じん量が多い作業で、作業場所の隔離や高濃度の粉じん量に対応した防じんマスク、保護衣を適切に使用するなど、厳重なばく露防止対策が必要なレベル比重が低く、発じんしやすい製品の除去作業であり、レベル1に準じて高いばく露防止対策が必要なレベル発じん性が比較的低い作業で、破砕、切断等の作業においては発じんを伴うため、湿式作業を原則とし、発じんレベルに応じた防じんマスクを必要とするレベルレベル 1レベル 2レベル 3(天井裏等の設備の点検などの臨時作業にあっては、レベル2の対応が望ましい)・石綿含有吹付材の除去工事・石綿等の封じ込め・吊りボルトを取付ける等による囲い込み作業・ 保温材、断熱材、耐火被覆材などを掻き落として石綿を除去する作業・ レベル1以外の方法による石綿を含有する保温材、断熱材、耐火被覆材等の除去作業・レベル1対応以外の囲い込み作業・ レベル1、レベル2以外の石綿含有建材(例えば成形板等)の除去作業582石綿(アスベスト)は、その特性から多くの製品に使用されてきましたが、石綿(アスベスト)粉じんを吸引した際の人体に及ぼす有害性から、現在では建築物への石綿吹付が原則全面禁止され、石綿を含有する製品の製造についても法的な規制によりその使用量は大幅に減少しています。石綿は1970年代後半から1990年にかけて大量に輸入され、その輸入された石綿(アスベスト)の多くが建材として建築物に使用されており、これらの時期に建設された建築物の耐用年数が過ぎ、解体や改修工事が増加しております。今後、解体・改修工事に従事する労働者及び解体・改修工事現場周辺の住民の石綿ばく露による健康障害が懸念されています。このため、平成17年7月1日より建築物などの解体・改修等の作業における石綿ばく露防止対策の充実を図るため「石綿障害予防規則」が施工され、平成18年9月に一部改正が行われ、平成21年4月に特別教育の教育時間の一部追加、電動ファン付き保護具の仕様等を含めた改正を行い、健康障害の予防対策が更に推進されるようになりました。石綿(アスベスト)粉じんは、吸引すると肺に蓄積し、石綿肺・肺がん・悪性の中皮腫など、死亡率の高い疾患を引き起こす原因となります。したがって石綿(アスベスト)の除去作業・取扱いにあたっては必要な知識・資格を持った専門の作業員が安全対策を講じた上で、対応しております。当社では問題発生以来、選任のチームを編成しアスベスト対策に取り組むと共に、アスベスト専門サイト「アスベスト・プロ」を開設し、安全の啓蒙活動及び各種ご質問等にもお応えしております。環境関連機材アスベスト除去

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